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凍てつく氷ノ山‼︎

  • 執筆者の写真: kota ito
    kota ito
  • 2019年2月13日
  • 読了時間: 3分

なんて素敵な名前の山だろう、氷ノ山。 名前からして豪雪地帯なのだろうか。 どんな景色が山頂から見えるのだろうか。 行ってみないと本質はわからない。 さて、どんな山行になるのかな。 

1.山について 氷ノ山は兵庫県最高峰の山として知られ、日本海側からの強い寒気の影響も受け雪が深い。 山頂の小屋は厳冬期は凍りつき、氷の家のようになる。 コースは兵庫県側と鳥取県側に分かれている。 標高1500m、日本二百名山、登って山を知りたいと思う。 

2.コースタイム等 わかさ氷ノ山スキー場起点リフトアップ、三の丸、山頂ピストン案 山麓駅から夏期CTは2時間半程度。 3.山行について 夜行バスで10時間揺られた。 4人掛けバスは隣に人もいて寝たのか寝ていないのかわからず、疲れだけ溜まる。 

6時頃、兵庫県は三ノ宮に着く。 その後、関西支部メンバーとその友達の計4人で氷ノ山に向かった。 道中まさに地獄を味わう。 レンタカーで借りたスタッドレスのノートでは厳しすぎる凍結の道路。 ゆっくり運転するも大きな木から雪が落ちてきた時には死ぬかと思った。 目の前一切見えなくなる。 運転するも、スリップして動けなくなる車を見かけるなど煽るに煽る登山道であった。 無事にわかさ氷ノ山スキー場についた。 

空を見上げると薄暗い明かりとこんこんレベルではない雪が降りしきる。 さて、登山届けを出して登り始めますか! ちなみに登山届け出すと同時に下山報告もするタイプです。 まずは片道切符500円で山麓駅まで向かう。 メンバーの一人は高所恐怖症だから、リフトが辛そう。 でもきゃっきゃ言いながら向かったな。 

そして山麓駅に着く。 トレース?トレース痕と言うべきか。 線は見えるが、これは厳しい。 ワカンを履き、登山が始まった。 三の丸まで夏なら1時間、しかし、膝下で道を作るとなるとそうはいかないだろう。 雪山初めての子もいるのでゆっくり無理はしない程度で進む。 

薄暗い、暗くも雪で凍った登山道は神秘的でした。 

そして風が強く吹く。 一面覆っていた雲が引いていく。 目の前には山頂の小屋を含めて白銀の世界が広がった。 みんな満面の笑み。 これだから登山はやめらないと 

思っていたところ、また風が強く吹き始め、遠くにあった雲がまた氷ノ山を覆う。 樹林帯を抜けた先は絶望。 腰まではいかないものの深い雪。 

撤退判断をした隊も戻ってくるもトレースはすぐに消える。 風速が強く、地吹雪による視界不良。 

この時点で1時間半を経過していた。 後ろ振り向くとそれでも笑って歩くチーム。 もう少しいけるとこまで行こう。 

テェックポイントの目安としていた三の丸の小屋に着いた。 

小屋らしき小屋も遮るものはなく、小屋はほとんで凍っていた。 そして判断の時。 我々は撤退した。 今後晴れる兆しがないこととホワイトアウトになる可能性が高く、 こんなにも早くトレースが消えることへのリスクが高いこと。 先行者もここからはいないだろう。 

冬は厳しい。 でも生きてる実感と冬ならではの厳しさ、楽しさ。 そして登山している実感を感じることができた。 

氷ノ山の景色は初めて登った私には厳しく何も見えない山でした。 でもその先に何があるか小出しにしてくれているのかなと思うこともできました。 何よりも初雪山に関わらず、景色が見えないにも関わらず 雪山楽しいと言ってくれたこと それがとても嬉しかったかな。 氷ノ山。 氷の山と書く。 一瞬晴れてくれた優しさと厳しい顔を見せてくれたこと、 そしてこのメンバーで登る機会を作ってくれてありがとうございます。 

次は山頂でお会いしましょう。 関西支部氷ノ山編 以上 


 
 
 

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​2017.08 alps mountain climber@yamap

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