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洋上のアルプスへ!宮之浦岳遠征‼︎

  • 執筆者の写真: kota ito
    kota ito
  • 2019年3月28日
  • 読了時間: 6分

暗い樹林帯を抜けると緑の稜線地帯に出た。 一番最初に確認できたのは平石だったと思う。草原のような稜線地帯と大きな丸い岩が織りなす景色はここでしか見れないと思う。 

1.山について 屋久島は九州最高峰、最南端の日本百名山こと宮之浦岳がある。 登山口は大きく分けて4つあるがどこからも遠い。登山客意外にも世界遺産に選ばれることもあり縄文杉への旅行客など自然を求め、屋久島に訪れるものも多い。 屋久三山としては宮之浦岳、永田岳、栗生岳。お酒の三岳で言われる三山は宮之浦岳、永田岳、黒味岳である。 基本縦走するには小屋泊かテント泊要する。小屋は収容が足りない場合のみ、テント泊が許可されると言われている。 2.我々のコースタイム DAY1 白谷雲水峡起点高塚小屋着5時間 DAY2 高塚小屋起点淀川登山口(永田岳含む)8時間 コース上水場が多くあり、水は少なく持っていけると思いました。 白谷から高塚小屋まではトロッコ道では巻けるが整備された階段や登山者が多いので時間は見ておいた方が良い思われます。 高塚小屋淀川間は危険箇所は感じないものの、永田方面はルート取りを少し気にした方が良いと思われます。 

3.山行について 3/20 21時 鹿児島天文館にて 「お疲れ〜! ついに来たな、この日が。 とりあえず酒でも飲むか!」 屋久島遠征前日、山行を共にする翔太と居酒屋海賊船にて会う。 「とりあえず荷物は玄関付近に置いといて!何飲みます、お客様〜!」 「ビールとハイボールお願いしまーす」 この後、明日から4日にかけて駆け回る屋久島の山行を確認したのを覚えている。その後、近くの満喫でいつぶりだろうなど話をして就寝した。 

3/21 7時45分 南埠頭にて 「あれが俺らが乗る、トッピー号か。船で山攻めるなんて不思議な感じだな、あっあれじゃなかったか。券を変えてこよう」 我々は往復16000円の高速船に変え、雨が降りしきる中、南埠頭を経った。 

3/21 9時45分 宮之浦港にて 船が港に到着するころ、屋久島は土砂降りの雨。 雨はシンシンとではなくゴウゴウといったところだ。港でいも焼酎の三岳を購入し、白谷雲水峡行きのバス(片道約500円)に乗り込む。 「お兄さん達こんな雨の中どこまで登りいくの?着く頃には10時30分頃だよ?」 「一応新高塚小屋まで行って淀川口まで一泊二日で行こうと思ってます」 「帰りのバス確か2時45分迄だけど平気?タクシー?」 ??? 「いやなんも考えてなかったです!ついてタクシー呼ぼうと思ってました」 「あそこどこのキャリアも繋がらないよ!タクシー会社電話番号教えるから白谷で電話してからいきな」 危ないところだった。着いても下山歩くところでした。 

3/21 11時 白谷雲水峡にて 洋上のアルプス、九州最高峰の山である宮之浦岳への登山が始まった。 勿論雨。2人は傘を差しながら進む。 登山口では寄付金という形で1000円払い込む事ができる。屋久島の綺麗な森を守る為にトイレや登山道の整備代に当てられている。 

登山開始まもなく、樹林帯歩きが始まる。 特に難所もなく、川や滴る水の音を聞きながら暗い登山道をひた歩く。 途中太鼓岩への分岐に差し掛かった。 ここはもののけ姫の舞台のモロがアシタカにサンについて話すシーンのモデルとも言われている。 一応行ったが、、。 「めちゃくちゃ天気悪くてなんも見えないな。なんやこれ」 一瞬見て登山道に戻った。 

3/21 13時 トロッコ道にて ここから有名なトロッコ道に入る。延々と続くトロッコ道。段差はなく、トロッコの道や橋を渡りながら最初に現れるウィルソン杉を目指した。 「ながくね?」 「うん。ながい。」 「まだかな?」 「まだだよ。」 「ねー、まだ?」 「おれもまだかなと思ってる。」 こんな会話しかしていない。 

3/21 15時 ウィルソン杉にて 「翔太ー!らしくないじゃん、どーした」 「テント重い。遠いわ。なんなん。この階段。階段しかないから歩き方矯正されて疲れるわ」 「たしかに。ペースは一定で頑張るぞ。おー!なんか人がいる。ついたぞ!翔太どこおるんや」 ウィルソン杉に着く頃には2人は疲れ果てていた。久々のテント泊となれない階段が続いたからだ。 「ハート見えないな。見えるポイントがあるはずだ。探そう」 「おーー!」 入口より右回りに歩いていくと最後最後の地点よりしゃがむと綺麗に見えた。たしかにハートだ。 「新高塚諦めてと1時間のポイントの高塚小屋で終わろう。明日そのぶんきついが」 

3/21 15時40分 縄文杉にて 「縄文杉らしいぞ」 「おー」 「ちょっと杉見すぎてあんまわからんな」 「確かに」 「一応一周できるけどどーする」 「いやいい」 「俺もだ」 直ぐに後にした 

3/21 16時 高塚小屋にて 高塚小屋の収容人数は少なく、人が多い場合はテントを張るケースが多い。 勿論我々もついたのが遅く、テント泊想定していた。杉の麓にテント痕があったのでそこを拝借。 「三岳のもー」 「うん」 「おれが珍しくパスタ茹でてる」 「りょーじくん、料理しないタイプなのにね」 その後、時折降る雨の音を聞きながらテント越しに喋った。21時には疲れ果て2人は自然と寝ていた。 

3/22 6時30分 高塚小屋にて 朝日と共に歩こうと思っていたが、木々の間から見えるのはどんよりとした空。天気は持つのか、晴れるのか、雨なのか。 不安なまま歩き始めた。 ここからの景色は歩くたびに変わる。 標高は1500メートルを超え、杉はなくなり、少ない木や岩肌変わりゆく低木に様変わりした。 

3/22 8時20分 平石にて 天気は好転しそうな予感がする。 なぜかというと遠くが青く、風も強い。 登頂する頃くらいには丁度晴天の可能性が高い。 そしてついに。 「なんかめちゃくちゃ岩多いな、ここなんなんだろう、翔太ー!みえたぞ!」 「おー!」 「めちゃくちゃカッコ良いな。もののけ姫というより、なんかラピュタみたいだな」 「なんかわかるわ、あっ帽子飛んだ」 

3/22 9時20分 永田岳にて 宮之浦岳との分岐地点にザックをデポした、空身になった。 なぜかというと歩いてくなか横にある岩と緑の奇妙な形、手みたいに見える山、そう永田岳があるからだ。 「この道、道じゃないな。なんなんこの段差」 「川みたいだな。水場だらけだな」 「丸岩、なんかあれだな。十坊山の坊主岩100個くらいあるみたいな景色だな。不思議や。」 「山頂標識は?」 「ない、どこにもない」 

3/22 10時20分 宮之浦岳にて 「やっと登頂したー」 「いぇーい」 「気持ちええな、どうやった?」 「テントきついな」 「確かに。写真でも撮ろうぜ」 

3/22 15時 淀川登山口にて ここまでの道は今まで来た道とまた違かった。 本当に川かと思うぐらい道に水が流れていた。 我々は水分補給は川の水を使い飲んだ。 生きてるなと、すごく感じれた。 そして道中は晴れ晴れし、素敵な稜線縦走楽しんだ。タクシーが来るまでの2時間はマットを引き、地元の運ちゃんと話しまくっていた。 屋久島の現在、美味しい店、四季がどう変わるのか。 運ちゃんはタンカンを差し出し剥き方を教えてくれた。 約50分6000円で安房まで行けます。 

3/22 18時 安房にて 港の近くのキャンプにいた。 海岸線沿いにテントを設営。 2人で寝るまでは一緒のテントで酒を酌み交わした。2日間のテント泊縦走と明日明後日二日について。 「じゃあ、ねよう。一緒に来れて良かった!明日もよろしくな」 「おう」  


 
 
 

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​2017.08 alps mountain climber@yamap

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