北アロングハイク(Day2/五色ヶ原→薬師岳)
- kota ito
- 2019年8月25日
- 読了時間: 3分
五色ヶ原から薬師岳を越え、薬師峠を目指した。歩けど歩けど先へ進まない。山を越えては下る、山を越えては下る。それの繰り返し。 スゴ乗越小屋に着く時には地面から倒れるぐらい疲れ切っていった。 スゴ乗越の異国感に目を疑った。
そして愛すべき彼女というザックを。
俺はなんてことをしてしまったんだ。

◽︎行動予定(登山届けベース) 8/10 室堂→五色ヶ原 8/11 五色ヶ原→薬師岳→薬師峠★ 8/12 薬師峠→雲ノ平 8/13 雲ノ平→水晶岳→鷲羽岳→双六岳 8/14 双六岳→槍ヶ岳(ピストン) 8/15 双六岳→笠ヶ岳 8/16 笠ヶ岳→新穂高 8/17 予備日 ※天候不良の場合、停滞。予備日1日消化した場合は槍ヶ岳ピストンを予備日に変更。天候悪化の懸念がある場合は下山切替。 ◽︎実行動(実際の行動時間も記載) 8/10 室堂→五色ヶ原 (S:9:30 G:13:50) 8/11 五色ヶ原→薬師岳→薬師峠★ (S:5:20 G:16:20) 8/12 薬師峠→雲ノ平 (S:5:30 G:10:00) 8/13 雲ノ平→鷲羽岳→三俣テント場 (S:7:00 G:12:10) ※計画変更、休養日に充てる為 8/14 三俣蓮華岳→双六岳→槍ヶ岳ピストン (S:4:30 G:15:10) ※計画戻す、起床時間を早め行動 8/15 双六岳→笠ヶ岳→新穂高 (S:5:10 G:15:15) ※台風接近の為、予備日を2日残す状態で下山 ◽︎山行について さて本格的な縦走が今日から始まる。 五色ヶ原から薬師岳を経て薬師峠のテント場を目指す路だ。 しかし、この道は容赦がなかった。 そんなバテバテで倒れそうな1日を振り返る。

朝日と共にテントを撤収し、薬師岳へ向かう。
時間が変わるたびに色味が変わり、なんとも言えない朝の登山。

歩いては休みながら確実に進むと、すぐに鳶山に。順調じゃんと思いきや、ここからまさに地獄だった。

あれ?薬師岳遠くない?

スゴ乗越越えは思った以上にハード。
永遠と続くアップダウン。登っては下るのタイミングが非常に早い。。

そんな中でも若者やのけんはおじさんを引き離すようにニコニコ登りやがる。
くやしっ。。

時折雷鳥が現れるものの、余裕はありません。
これ見よがしにポージング決め込んできます。
勝手に手が携帯に。。
悔しい。

さて若者の背中を見ながら遠くに見える薬師岳を、、
りょーじさん、僕後ろでいいですよ?
悔しい。ゆっくり登ります。。

数々の小ピークを超え、時折山を見渡す。
山は広大だなと思いつつ、汗を拭きながらヘトヘトに進む。

そしてついに。
オアシスが現れる。
そう。日本一のスパイシーカレーを出すこと
スゴ乗越小屋。

りょーじさんごはん食べてくださいよ。
あれだけ、シャリバテはやばいって言ってたじゃないですか。
米めっちゃ食う言うてたじゃないですか。
、、何も食べたくない
それ自分が言ってた典型的な山でバテてるやつじゃないですか。
超えた山々を見ながら打ちひしがれた。

もう寝ますわ。
もう先進みたくないです。
やのけんおやすみ

りょーじさんカレー食べてくださいよ
わかった。
食欲は一切ないが頑張るよ。
ありがとうやのけん、、

めっちゃうまいよ。
これなら食えるよ!やのけーん!
双眼鏡良いすね。

りょーじさん完全危ない人みたいですよ。
完全に山の風景と違いますよ笑
そーか?

それにしても
スパイシーなカレーだった。
いざ薬師岳へ!

元気を取り戻したバテバテの鈴木さんを見かねた、やのけんは

りょーじさんのバック貸して!
いや待て、やのけん!
自分のザックは女みたいなものだ。
俺のザックをわたすことは
ありがとうやのけん!
余裕じゃん!
なに、、!?

ありがとうやのけん。
笑顔が引きつってしまうぜ。
北薬師岳攻略!

うん。まだ先は長いな。
やのけん、俺のザックをかえし、
いやまだいけるか?
余裕です!
すまないオスプレー。

薬師岳攻略。

俺は強くなるよ。
二度とザックは担がせない。
強い意志と悲しみを抱え、薬師峠に向かった。

素敵な稜線もなぜかこの日は白黒に見えた。

以上
雲ノ平編に続く
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