❺裏銀座+大キレット(4泊5日)
- ゆ〜じ
- 2018年8月15日
- 読了時間: 4分
2018年8月15日。 1年前からここを歩くときは一緒に歩こうと約束していた。大キレットとジャンダルム。 ついにその一角大キレットに挑戦へ。 数々の山岳事故も起きている縦走路。 南岳獅子鼻岩峰より話した会話が今回の一番の思い出。 「何があっても恨むことはないし、最高だったよ。こんな山行付き合ってくれてありがとう。」 「俺もだよ。何かあったら親にありがとうだけ伝えてくれ。」 「俺もそれ頼む。生まれて来てよかったって。この日のために歩いたな、4日間。そして晴れたね」 「そうだな。。 じゃあ行きますか、大キレット。」

◻︎計画 ❶Day1 烏帽子岳 ❷Day2 野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳 ❸Day3 黒部五郎岳、三俣蓮華岳、双六岳 ❹Day4 槍ヶ岳、大喰岳、中岳、南岳 ❺Day5 大キレット、北穂高岳、上高地★ total70㌔累積標高上り下り12000m

◻︎Day5 大キレット、北穂高岳、上高地 来て欲しかったけど来て欲しくなかった5日目。長い縦走も今思えばあっという間だった。裏銀座のほとんどを曇りと雨にやられた。でも今日だけ晴れればよかった。 テントを開くとまだ薄暗い4時。 今日は天気が好転すると聞いて最後に朝日を見ようと約束していた。 まずは今日で尽きる食料を食べる。 全てなくなるアルファ米と棒ラーメン。 外に出る。

日の出は確か4時58分。見晴らしの良いところまで歩く。 うれしかったな。綺麗に晴れた。


そして本日歩く大キレットを眺めながら一服。北穂高が大キレットの終着点。あそこまでどうにか落ちずに歩ききることを心で誓う。

全ての荷物をザックに詰め、コーラを飲み、ゆっくりと始まりの地点へ向かう。

南岳獅子鼻岩峰

小屋泊の方々は早々と歩き始めており、始発ポイントには我々しかいなかった。

道を確認。


気合い十分。CT3h‼︎

まずは下降を開始する。 岩の道、三点支持ができればなんともない。 kjは荷物が大きく、ザックが引っかかりながら下降。

その後、長い2つの梯子を下る。何メートルあるかわからないが長かった。 梯子は友達です。怖くない。

そして俺らの掛け声は「クリア‼︎」 声を掛け合って距離取りあいます。

そして降りた先は大キレット北端底部。ここまでは危険と感じず、降りれた。 ここからは北穂に近づくほど難易度が上がって行きます。 今までの疲労もあり、私自身がスピードも上がらずCT通りの動きに。 逆に降って来たけどこれ登るのも大変だなと話したことを覚えている。 ここからは大きな岩の間や上、がれた足場、手を岩に擦り付け楽しむ。

周りは静寂、風も安定。

このマークが大キレット縦走しないとみれない標識

そしてひたすら歩く。 キレキレすぎて怖かったな。

落ちたらと考える

一つ一つ丁寧に超える。

右側は何mの落差かわからない

矢印がいかつい方をさす。

90度の下り

経験を頼りに岩を選ぶ。 お前は信用できる。

こういうのをひたすら繰り返す。

そして迎えたHピーク‼︎ 大キレットの大ポーズ。

もう気分は登山家です。笑

右側キレ落ちてるのに震えながらの大キレットポーズ

そして、飛騨泣きまでは緩く一旦下降へ。 後ろ振り返るとよく歩いたと思う。

そして最後の休憩スポット。

ここからは難所飛騨泣きを超える必要が。そして北穂高に着くまで落石の恐怖とほぼ休憩は取れない。そして事故の大半はここから先で起きてると。 ではこの旅最後の登りを気合いを込めて向かう。

終わりが近づき泣きポーズのkj

半端ない登り

一年越しの登りを楽しむ。

北穂高の荒々しい岩達と戯れる。

そして飛騨泣きへ




飛騨泣きを超えると只々登るのみ

そして4泊5日かけて目標としていたピーク、北穂高岳に登頂‼︎20180815

燃え尽きました

最高の友との旅完結へ

久々の下界へ。山から無事生還。

最後ももちろん雨でゴール!BYゴール前でカズ待ってくれててたw

この裏銀座、大キレットを越えるために今まで経験を全て使った集大成的なゴールでした。雨の登山や岩の掴み方、体力、折れない心。 そしてこの縦走は多分1人だったら絶対歩けなかったと思う。 最高の友達にこんな歳で出会えて感謝してます。本当にありがとう。人生で一番楽しかった夏休みだったと思います。 裏銀座+大キレット編完‼︎ PS:北穂高から上高地までめちゃくちゃ遠いです。メンタル折れました。
◻︎最後に 今回ブログを書きましたが、豪雨の長時間歩行やキレットのテント泊装備や外付けはやめた方が良いかもしれません。 あと、大キレットはやはり危険箇所も多く、同行者には覚悟が必要だと思います。 八峰キレットなんて比べ物にならないかと。 自分自身もスキル不足や経験豊かとは言い切れません、同行者を連れて楽しめるレベルではないです。信頼できるパートナーだったからこそ乗り越えれたと思います。 槍ついでに北穂高ついでにではなく、しっかりと経験と自信と計画を持った上で楽しんでほしいと思います。 最高の岩稜で本当に楽しかったです。
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