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山岳保険について

  • きたむー
  • 2019年8月25日
  • 読了時間: 3分

 山岳保険に対する知識や選び方のポイントを簡単にまとめました。よろしくお願いします。 ◆ 山岳保険とは?  明確な定義はありませんが、自身または第三者への怪我、携行品の故障・破損・盗難、遭難時の捜索救助など登山時のトラブルにかかる費用を補償するための保険です。 ◆ 遭難は他人事ではない?

 警察庁が発表している「平成30年における山岳遭難の概況」によると、平成30年度に全国で3,129人が遭難しており、そのうち342人は死亡・行方不明者。遭難者の10人に1人が亡くなっている計算になります。

また、以下のグラフを見ても分かりますが遭難者数は増加傾向が続いています。

◆ 遭難救助費用は非常に高額?  なお、捜索救助にかかる費用は実は数十万~数百万ともいわれています。ヘリコプターでの救助費用に至っては1万円/分と非常に高額です。

そしてこの捜索費用は遭難者に請求されます。死亡したとしてもその請求は遺族にされます。 (警察や消防等の公的機関の捜索費用は請求されませんが税金が投入されます)

保険と最悪の事態が生じた場合の費用を抑えることが最大の目的です。 ◆ 他の保険(損害保険やレジャー保険)ではだめ?  携行品損害や個人賠償責任は他の保険でもカバーできますが、重要な遭難者救助費用は山岳保険以外ではカバーできません。

◆ 山岳保険ならどれでもいい?  山岳保険は各社特長が異なり単純に比較できません。補償が大きければいいというものでもありません。保険会社によっては用語の定義に違いがあるので、必ず保険約款を確認しましょう。

気にしたいキーワード  ・支払事由  ・・・どういうケースに対して支払いが発生するのか

   例)急激かつ偶然な外来の事故

     保証期間中に警察等の公的機関が遭難を認定

     救援者の交通費、宿泊費、遺体の移送費

 ・免責事由  ・・・支払対象とならないケースはどういう場合か    例)地震・噴火またはこれらによる津波によって生じた損害

     登はん(ピッケル、ザイル等を携行)

また、死亡保険金や入院・通院補償、個人賠償責任を付帯する山岳保険もありますが、医療保険、損害保険等でも加入できるため、まずご自身が加入する保険内容を確認の上、二重補償にならないよう注意してください。

◆ 短期でのオススメ山岳保険  2019/8/25時点の各社提供資料をもとに1泊2日で無雪期での登山を想定した場合の保険をまとめました。あくまで参考レベルとしてください。

YAMAP

https://yamap.com/insurance

mont-bell

https://hoken.montbell.jp/aigshort/activity.php

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また、山岳保険は他にも年間契約型のもあれば、ピッケルやザイル等を使用する”登はん”も補償対象のプランもあったりします。また、発信機型会員証から、受信機を搭載したヘリコプターネットワークで居場所を正確に把握・救助してくれるココヘリというサービスもあります。

◆ 最後に  こちらの記事が皆さんにとって遭難が"起きてしまった"時のことを考えるきっかけになればと思っています。 皆さんが良い登山ライフを送れることを願っています! それでは!


 
 
 

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​2017.08 alps mountain climber@yamap

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